はじめに
Coder Dojo岐阜には「toio」(トイオ)というかわいいサイコロ型のトイロボットが備品にあります。
toio(トイオ)とはソニー・インタラクティブエンタテインメントが展開する知育玩具です。
toioホームページ https://toio.io/
カードを並べてプログラミングしたり、絵本と連動して音を鳴らしたりして低学年から楽しく遊ぶことができます。
また、Scratch 3.0をベースにしたプログラミングツールtoio Doを使って、Scratchと同じブロックを積み上げるプログラミングでトイロボットを動かすことができます。
この記事ではtoio Doを使ってトイロボットを動かすプログラミングの手順を解説します。
(筆者のパソコンがWindows10のためWindows10での解説になります。)
準備するもの
パソコン (Windowパソコン、またはMac)
- Windows 10 64bit バージョン1709以上 Bluetooth®搭載
- macOS 10.13以上を搭載かつ、Bluetooth® 4.0対応のMac
ウェブブラウザ(Chromeをおすすめ) ※Safari/Firefoxには非対応です
- Chrome (ver 92以降)
- Edge (ver 92以降)
Windows10のバージョン確認方法
画面左下のWindowsのスタートボタンを右クリックしてメニューを出し、「システム(Y)」を選択します。(左図)
するとシステムの詳細情報のウィンドウが開きます。
「デバイスの仕様」の中の「システムの種類」でWindowsが64ビットか32ビットかがわかります。
「Windowsの仕様」の中の「バージョン」でWindowsのバージョンが確認できます。この例では最新の22H2となっています。
Windowsのバージョンは例の[22H2]のように10の桁がHとなっていますが、上2桁が[2200]なので[1709]より上になります。(22H2は最新なので当然ですが。) バージョン1709は2017年10月リリースで2019年4月にサポートが終了していますので、ふつうにWindows Updateをされていれば特に問題にはならないはずです。また、Bluetooth®のバージョンはWindowsの指定のバージョンであればBluetoothのバージョンも5.0以上ですので大丈夫です。
ただし、Bluetoothデバイスが(機能として)パソコンに搭載されている必要があります。(最近のパソコンには、ほぼ標準で搭載されていると思います。)
タスクバーの画面右下の部分の[へ]をクリックしてBluetoothのアイコンが表示されればBluetoothが有効になっています。
Bluetoothが無効になっているときには、画面左下のWindowsのスタートボタンを左クリックして、歯車アイコンを選択します。
設定ウィンドウが表示されますので、「デバイス」をクリックします。
「Bluetoothとその他デバイス」画面でBluetoothのスイッチをオンにします。
Chromeのバージョン確認方法
Chromeのバージョン確認方法は、①をクリックして「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選択します。
Chromeについてのタブが開きます。ここにバージョンが表示されます。
Chromeも通常は自動アップデートされるので、問題になることはないでしょう。
toio Doを使ってみる
toio Doを使ってみましょう。toio Doのホームページを開きます。https://toio.io/do/
toio Doに入る
toio Doのホームページを開いたら、「すぐに始める!」クリックします。すると「見つける」ページに移動します。この見つけるページにはtoio Doの使い方動画がありますので、そちらを見ると使い方が解説されています。
すぐにビジュアルプログラミング始めるときには「つくる」をクリックします。
プログラミングのチュートリアルのページに移動します。Scratchをやったことがないニンジャはこのチュートリアルを使って始めると良いでしょう。すでにScratchのプログラミング経験のあるニンジャは「+ゼロからつくる」をクリックしてプログラミングを始めましょう。するとScratchとほぼ同じ画面になります。
トイロボットとBluetoothで接続する
トイロボットとBluetoothで接続します。トイロボットだけを接続する場合は、Web Bluetoothという方法を使いますのでScratch Linkなどの接続用ソフトウェアは不要です。(※Scratch Linkを使って接続することもできます。)
Scratchのプログラム実行の緑の旗の右側にトイロボットのアイコンが2個あります。toio Doは2個までのトイロボットを接続することができます。
使用するトイロボットの電源をONにしておきます。
画面で接続したいトイロボットのアイコンをクリックします。するとトイロボットが検索されて一覧が表示されます。接続したいトイロボットを選択して「ペア設定」ボタンをクリックします。
toio コア キューブのウィンドウが「接続されました」と表示されます。
「エディターへいく」ボタンをクリックします。
「コード」タブ内の[toio]ブロックが使用可能になります。
他のブロックは通常のScratchと同じです。それらと組み合わせてプログラミングをしましょう。
Bluetoothでトイロボット(コアキューブ)と接続する方法は、トイロボットアイコンの右側にある[?←→]アイコンをクリックすると、接続方法の説明が開きます。
そこには、ここで説明した[Web Bluetooth]で接続する方法と、[Scratch Link]で接続する方法と両方説明されています。
簡単なプログラムを作ってみた
トイロボットで位置や距離を指定して動かす時には、専用のマットが必要になります。「トイオ コレクション」または「工作生物ゲズンロイド」タイトルに付属するマットを使用できます。
(どちらのタイトルも道場の備品としてあります。)
toioタイトル https://toio.io/products/#toioTitle
マットの真ん中へ移動して、前進して左へ90度向きを変えるを繰り返す、簡単なプログラムを作ってみました。
※専用マットは白紙のものがスイッチサイエンスから発売されていて通販で購入できます。(A4とA3の2サイズあります。)
A4サイズプレイマット https://www.switch-science.com/products/8144
A3サイズプレイマット https://www.switch-science.com/products/6650
toioとMicrobitと両方使ったプログラミング
toio DoにもScratchと同じように拡張機能を追加できます。Microbitの拡張機能を追加すれば、Micorobitの操作でトイロボットを動かすなど、より面白い使い方ができるようになります。
MicrobitともBluetoothで接続するためには、トイロボットとの接続にもScratch Linkを使用します。Scratch Linkを使った接続方法はこちらに説明されています。 https://toio.io/do/connect_browser/index.html#scratchLink
Micorobitを接続する方法は、Scratchのときと同じです。
こちらに説明されています。 https://scratch.mit.edu/microbit
Micorobitをリモコンにして、Aボタンで前進・Bボタンで後退・左に傾けると90度左回転・右に傾けると90度右回転、それぞれトイロボットが動く簡単なプログラムを作ってみました。
Microbitとtoioを連携させて、いろいろ面白いプログラムが作れそうですね。
道場で使いたいとき
Coder dojo岐阜にはtoioが備品として、toio本体セット(コンソール、コアキューブ×2個、リング×2個) 2セット、コアキューブ単体2個あります。また、Microbitは20個あります。
パソコンをお持ちの方(Windows / Mac)
ブラウザGoogle Chromeをインストールしておいてください。また、しばらく使用していないパソコンの場合は、道場に来てから久しぶりに電源を入れると、OSのアップデートが始まってしまってすぐに使用できないことがあります。ですので、ご家庭で一度起動してOSのアップデートを確認しておいてください。
Scratch Linkのインストールは短時間でできますので、よくわからないときには道場でメンターがサポートします。
タブレットをお持ちの方(iPad / Chrome book)
App Store / Google Play から[toio Do]アプリをインストールしておいてください。
タブレットの場合、toioのプログラミングはできますが、Microbitとの併用はできません。
どちらもお持ちでない方 (またはタブレットを持っているけどMicrobitとの併用がしたい方)
パソコン貸出枠でご予約ください。道場の備品パソコンには必要なアプリがインストールされています。